大和ハウス、中四国最大となる9・7万平方メートルのマルチ型物流施設を広島市で開発

大和ハウス、中四国最大となる9・7万平方メートルのマルチ型物流施設を広島市で開発

「MAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島」の約2・7倍相当、21年11月末完成予定

大和ハウス工業は5月29日、中四国地域で最大規模となるマルチテナント型物流施設「DPL広島観音」を広島市の工業団地「広島イノベーション・テクノ・ポート」内に開発すると発表した。

開発地は広島西飛行場の跡地で、新施設は地上5階建て、延べ床面積は「MAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島」の約2・7倍に相当する9万6558平方メートルを計画。1フロア当たりの面積は約1・9万平方メートル、賃貸面積は1・3万平方メートルに上る。総事業費は約180億円、完成は2021年11月末の予定。


「DPL広島観音」の完成イメージ(大和ハウス工業提供)

1フロア当たり2社、最大10社のテナントが入居可能な設計を採用。45フィートトラックが最大32台接車できるトラックバースや各階への直接なアクセスが可能なランプウェーを設置する。

山陽道の五日市ICと廿日市ICから約10キロメートルに位置し、中四国に加えて関西や北陸、九州へのアクセスにも強みを持つ。広島市中心部からは約5キロメートルで、職住近接の就労環境を整備。広島港からは約3キロメートルで、化学工業品や金属などの海運輸送を中心とするテナント企業のニーズにも対応できるとみている。工業団地内で建設するため、他の工場とも連携が可能。

大和ハウスは同工業団地内で8・1ヘクタールを6区画に分けて販売、これまでに新施設が位置する1区画を含む4区画で契約済み。

(藤原秀行)

物流施設/不動産カテゴリの最新記事