短期間で終了の可能性も
有力な経済学者らが米国の景気動向を調査している民間団体の全米経済研究所(NBER)は6月8日、米国経済が新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受け、今年2月にリセッション(景気後退期)に入ったと認定した。
景気拡大期間は2009年6月から10年8カ月(128カ月)に及び、記録が残っている1854年以降では1991年3月~2001年3月の10年(120カ月)を抜いて過去最長という。
ただ、最近の雇用統計が改善の傾向を示していることなどから、NBERはリセッションが数カ月と短い期間で収まる可能性があるとの見方を示した。
(藤原秀行)