風速18メートルまで可能、災害現場の被災者救助や支援物資輸送など想定
鉄骨加工を手掛ける東光鉄工(秋田県大館市)は7月9日、強風や悪天候に強い多目的の大型ドローン(無人飛行機)「TOKOレスキュードローン TSV-RQ1」を開発したと発表した。
空気抵抗の少ない流線形のボディーデザインを採用。災害時に夜間でも捜索できるよう、高感度・赤外線カメラや100メートル上空から音声が届くハイパワースピーカー、物資を輸送・投下できるアタッチメント式装置といったオプションを準備している。現場の状況に応じて装置を付け替えることで、災害現場で迅速に被害者を捜索・救助したり、支援物資を輸送したりできるとみている。
ローターを4個搭載し、ローターの間隔は1・1メートル。本体重量はバッテリーなどを付けない場合で6・1キログラム。搭載可能な重量(ペイロード)は3キログラム、飛行時間は最長35分と想定しており、最大で秒速18メートルの強風に耐えられるという。
地元の大館消防本部に1台納入することが決まっているという。同社は災害現場での活用のほか、インフラ設備の点検などにも使えると見込んでいる。
「TOKOレスキュードローン TSV-RQ1」の外観(東光鉄工ウェブサイトより引用)※クリックで拡大
(藤原秀行)