米デカルト・データマイン調査、機械類や電子電機、プラスチックなど伸びる
米調査機関デカルト・データマインは7月10日、最新の海上コンテナ輸送量実績調査結果を公表した。6月のアジア主要10カ国・地域発米国向け(往航)輸送量は前年同期比4・2%減の129万5613TEU(20フィートコンテナ換算)だった。5月(19・3%)よりは減少幅が縮小した。
このうち、最も多い中国発は0・2%増の81万6798TEUで、わずかながら1年5カ月ぶりに前年実績を上回った。全体としても、新型コロナウイルスの感染拡大による経済情勢悪化や米中貿易摩擦の影響で不振に陥っているものの、前年実績からの減少幅は縮小した。このまま中国発の貨物をはじめ国際貿易の改善傾向が続くかどうかが注目される。
中国発米国向けの主要品目別の動きを見ると、最もシェアが大きい「家具類」は7・3%減の21万7977TEUとなったが、「機械類」は1・3%増の14万8197TEU、「電子電機」は13・7%増の12万3802TEU、「プラスチック」は14・9%増の11万482TEUと伸びが目立った。
米国発アジア主要10カ国・地域向け(復航)の5月分も0・6%増の50万1429TEUで4カ月ぶりにプラスへ転じた。
アジア主要10カ国・地域発米国向け(往航)輸送量(デカルト・データマイン提供)※クリックで拡大
(藤原秀行)