千葉・幕張で実施、都市部で無人システム確立目指す
楽天は10月24日、国が地域を限定して規制緩和を進め産業振興につなげる「国家戦略特区」に選んでいる千葉市で、ドローン(小型無人機)とUGV(地上配送ロボット)を組み合わせた新たな配送の実証実験に初めて成功したと発表した。
幕張地区で同市やマンション分譲大手の三井不動産レジデンシャル(東京)などと連携し、同社が建設しているマンションのモデルルームなどを活用。
ドローンが建物の前まで自律飛行で運んだ荷物をUGVに搭載し、モデルルームの部屋で待つ利用者の元まで届けた。
楽天は今回の実験結果も踏まえ、都市部でドローンとUGVを連携させた無人配送システムを早期に確立したい考えだ。
同社は2016年から、専用の機体を用いた独自のドローン配送サービスを展開。ゴルフ場で飲み物をプレーヤーに届けるなど、さまざまなシチュエーションでの配送を試みている。
(藤原秀行)
楽天が配送に用いている専用ドローンのイメージ(同社プレスリリースより)