日通総研が3月時点から3・5ポイント下方修正、コロナが打撃
日通総合研究所は7月17日、「経済と貨物輸送の見通し」を改定した。
国内貨物輸送に関し、2020年度は前年度比6・9%減と大幅なマイナスを予想。新型コロナウイルスの感染拡大による経済情勢悪化が打撃になり、リーマンショックのあおりで激減した09年度(6・0%)を上回る減少幅になるとみている。今年3月公表の従来見通しから3・5ポイントと大きく引き下げた。
貨物種類別の予想内訳は消費関連が7・4%減。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛が響き、特に上期は日用品などを中心に15%近いマイナスになるとの見方を示した。下期は前年同期の大幅減からの反動もあり、微増に転じるとのシナリオを描いている。
生産関連も設備投資や輸出の不振で9・2%減、建設関連は4・0%減と予想している。
外貨コンテナ貨物も世界経済の大幅減速に伴い輸出は6・6%減と2年続けてのマイナスを想定。輸入も4・8%減と不振を見込む。国際航空は輸出が9・0%減、輸入も7・2%減とマイナス基調を鮮明に示している。
(藤原秀行)
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