ネット通販拡大、幹線輸送効率化などで営業原価圧縮
ヤマトホールディングスは7月31日に発表した2021年3月期第1四半期(4~6月)連結決算で、「未定」としていた今期の業績予想を開示した。
営業収益(売上高に相当)は1兆6380億円(前期比0・5%増)、営業利益は640億円(43・2%増)、純利益は330億円(47・8%増)と設定、増収増益を見込んでいる。
同社は「国内においては現下の状況が継続していくと想定している」と説明。新型コロナウイルスの感染拡大でインターネット通販の利用が急増していることが追い風となるほか、以前から取り組んでいる幹線輸送効率化などの効果で営業原価を圧縮する。
4~6月の実績は、営業収益が前年同期比2・7%増の3920億円、営業損益が99億5300万円の黒字(前年同期は61億円の赤字)、純損益が34億5300万円の黒字(同97億4700万円の赤字)だった。ネット通販利用の伸びなどで黒字転換を果たした。
(藤原秀行)