国内初、自治体が主体のドローン配達サービスを長野・伊奈で開始

国内初、自治体が主体のドローン配達サービスを長野・伊奈で開始

KDDIや地元ケーブルテレビ局と連携、最大5キログラムの荷物搭載

長野県伊那市とKDDI、同市を地盤とする伊那ケーブルテレビジョンは8月5日、購入した商品をドローン(無人飛行機)で配達するサービス「ゆうあいマーケット」を同日始めたと発表した。

食料品などの日用品の注文をケーブルテレビのリモコンで受け付け、ドローンで当日中に届ける。中山間地の買い物困難者をサポートするのが狙い。自治体が運営主体となり、ドローン配送事業を本格的に展開するのは国内で初めて。

ドローンはKDDIの高速携帯電話通信網を活用。操縦者の目が届かない遠距離を自動的に飛ぶ「目視外自律飛行」が可能だ。最大5キログラムの荷物を搭載し、約7キロメートル離れた地点まで届けられるという。

同サービスは午前11時までに注文すると、同日の夕方に利用者の元へ配達する。まず地域の配送拠点から注文のあった商品をドローンで近隣の公民館まで届け、注文した人が公民館へ受け取りに出向くとの流れだ。取りに行けない場合はボランティアが自宅まで配達する。支払いはケーブルテレビの利用料と合わせて口座振替で済ませることができる。

同市内の一部地域でサービスを始め、順次対象エリアを拡大する予定。


公民館へ商品を届けるドローン


ドローン配達の流れ※クリックで拡大(いずれも各者プレスリリースより引用)

(藤原秀行)

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