CREと伊藤忠、名鉄運輸が運営
伊藤忠商事やJパワー(電源開発)などが出資する太陽光発電設備施工のVPPJapan(東京都千代田区麹町)は8月27日、大型物流施設6拠点と太陽光による電力供給に関して長期的なパートナーシップを締結したと発表した。
VPPJapanが施設の屋根に自家消費用の太陽光発電システムを導入、生み出した電気を施設に直接供給する「オフグリ電力」を各拠点に随時提供する。施設側としては巨額の投資負担なく安価に電力を調達できる上、災害発生時の電源を確保することも可能となるのがメリット。
対象の施設はシーアールイー(CRE)の「ロジスクエア神戸西」(神戸市)と「ロジスクエア川越Ⅱ」(埼玉県川越市)で7月に稼働開始したのを手始めに、8~10月にかけては名鉄運輸の埼玉支店(埼玉県久喜市)、伊藤忠商事の「アイミッションズパーク市川塩浜」(千葉県市川市)、CRE開発の「ロジスクエア狭山日高」(埼玉県飯能市)と「ロジスクエア三芳」(同県三芳町)で順次稼働させていく予定。
VPPJapanは「往来するEV(電気自動車)トラックの稼働電源として、本サービスで導入した太陽光発電所を活用し物流モビリティのクリーン化を目指すほか、災害停電時でも太陽光発電所からEVトラックへの電源供給を継続することによって物流機能の維持を実現する新たなシステム構築を推進する」と説明している。
「ロジスクエア川越Ⅱ」と「ロジスクエア神戸西」(VPPJapan提供)
(藤原秀行)