オックスフォード・エコノミクスと共同研究、金額ベースで364.5兆円
米プロロジスは2022年12月14日、独立系の顧問会社オックスフォード・エコノミクスと協働し、プロロジスが全世界で展開する約1億1150万㎡の物流施設の経済効果に関する研究結果を発表した。
“The Future Flow of Goods”(今後の商品の流通)と題した調査結果によると、世界全体の国内総生産(GDP)の2.8%はプロロジスの物流施設を経由していると分析。もしくは22年に世界全体で生産・販売された全商品の3%近くはプロロジスの物流施設を経由しているという。
総じて、自社の物流施設がグローバルで果たす経済的・社会的な役割の大きさを強調した内容となっている。
調査結果のポイントは以下の通り。
・プロロジスが事業展開しているマーケットにおけるGDPの4%を取り扱い:上記の2.7兆ドルはプロロジスが事業展開している19カ国のGDPの4%に相当
(2020年のレポートでは3.5%、当時のプロロジスの物流施設ポートフォリオは約9000万㎡)
・世界中で生産、もしくは販売され、プロロジスの物流施設を経由した商品は世界のGDPの2.8%に相当し、20年の2,5%から増加
・世界中でおよそ110万人がプロロジスの物流施設に勤務 (20年比25%増加)
・米国において消費される物品の経済価値の36.2%、欧州では同12%がプロロジスの物流施設を経由
・プロロジスが事業展開する19カ国での物流施設での事業を通じ、3000億米ドル(約40.5兆円)の経済活動が行われ、およそ660億米ドル(約8兆9100億円)の租税効果をもたらしている
オックスフォード・エコノミクスとプロロジスは2017年に“Future Flow of Goods”に関する研究を共同でスタート。20年に第2回分を公表した。今回の22年版ではプロロジスが同年10月に買収したデューク・リアルティのデータも含めている。
(藤原秀行)