伊藤忠商事、TOB・非公開化の背景を説明
ファミリーマートは9月10日、臨時株主総会を10月22日に開催すると発表した。
伊藤忠商事が同社株のTOB(株式公開買い付け)で保有比率を65・7%に高めており、臨時株主総会でファミリーマートの株式非公開化に向けた所要の手続きを進める予定。ファミリーマート株式は11月12日に上場廃止となる見込み。
ファミリーマートは併せて、伊藤忠から寄せられたTOB実施理由を公表した。伊藤忠はファミリーマートの非公開化を目指す理由の1つとして、同社の「物流費が高騰・高止まりしている」点を例示。ファミリーマートが上場している間は、伊藤忠や子会社の日本アクセスがサプライチェーンの全体最適のために不可欠な商品発注や在庫などの情報を得るのが難しいとの認識を示すなどした上で、「物流の合理化と物流コスト削減の取り組みは、いまだ十分な成果を出すには至っていない」と結論付けた。
(藤原秀行)