那覇発着分は旅客便も使い羽田・成田経由に
ANACargoは9月25日、国際線貨物定期便の2020年度冬ダイヤ(10月25日~2021年3月27日)を公表した。
この中で、那覇空港を起点としてアジアの主要都市との間で航空貨物輸送網を展開する「沖縄貨物ハブネットワーク」は、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響で貨物便の運航を担う外国人パイロットの確保が困難となり、運休の継続を決定。3月末から1年にわたって機能停止が続くことが確定した。来年4月以降の再開の可能性については不明。
那覇空港から海外への貨物輸送は、現時点では旅客便を活用して羽田空港まで届けた後、成田空港までトラックで貨物を運び、貨物便で中国の上海と香港、台湾の台北と韓国のソウルへ、旅客便でシンガポールへそれぞれ送るルートを想定している。タイ・バンコクへは羽田から旅客便を使う。具体的な便名やダイヤは現在調整中と説明している。
ANACargoは併せて、成田~フランクフルト便を定期運航することなどを発表した。
(藤原秀行)