AIが最適な配送ルート作成、20年度中の試験的稼働目指す
住友商事は10月5日、AI(人工知能)を活用した農業関連の配送マッチングサービス「CLOW」の実証実験を始めたと発表した。
農作物を出荷したい農家と物流事業者の双方の情報をクラウドベースで一括管理。蓄積したデータを基にAIが最適な配送ルートを作成し、農家と物流事業者を組み合わせることを想定している。
実験に際しては、東三温室園芸農業協同組合(愛知県豊川市)が過去の農作物出荷データを提供。CLOWがデータを踏まえて設定した集荷・配送ルートの効率性を、日本通運の協力を得て検証する。住友商事は実験を通じてCLOWのアルゴリズムの精度を確認するとともに、アプリケーションの操作性などについて関係者から意見を聴取。2020年度中にCLOWを試験的に稼働させたい考えだ。
京都府京丹後市でも丹後王国ブルワリー(同市)と連携し、同様の実証実験を展開する計画。
CLOWは住友商事の社内起業制度「0→1チャレンジ2019(ゼロワンチャレンジ2019)」で、新規ビジネスの優れたアイデアとして選出された20代社員発案の案件という。
CLOWの流れ(以下、いずれも住友商事提供・クリックで拡大)
(藤原秀行)