日販とトーハン、雑誌返品業務の物流拠点統合を11月に開始

日販とトーハン、雑誌返品業務の物流拠点統合を11月に開始

段階的に移管し21年2月に100%達成へ、書籍返品などでも協業検討

出版物取次最大手の日本出版販売(日販)と2位のトーハンは10月5日、先に合意していた雑誌返品業務の提携の一環として、同業務を担う物流拠点の統合を進めると発表した。

今年11月からトーハンの東京ロジスティックスセンター(埼玉県加須市)で行っていた雑誌返品業務を、埼玉県蓮田市にある日販グループの出版共同流通蓮田センターで行う。蓮田センターで作業するトーハンの業務量は当初、25%でスタートし、2021年1月からは50%、同2月からは100%に拡大。円滑に業務を移行できるよう配慮する。

両社は今後、書籍返品や書籍新刊送品、雑誌送品の各業務でも協業の検討を進める方針。物流作業の効率化を通じ、持続可能な出版流通網の再構築を目指す。

(藤原秀行)

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