米ラサール、物流施設など運用資産のCO2排出量を50年までに実質ゼロへ

米ラサール、物流施設など運用資産のCO2排出量を50年までに実質ゼロへ

温暖化対策の新目標、カーボンオフセットなど推進

米不動産投資運用大手ラサール インベストメント マネージメントはこのほど、物流施設など運用している資産からのCO2排出量を2050年までに実質ゼロとする目標「Building Performance Net Zero Carbon(建築物パフォーマンスに関するネット・ゼロ・カーボン、NZC)」に取り組むと発表した。

NZCは米国の不動産に関する研究機関「Urban Land Institute(ULI)」が掲げている目標。エネルギー利用効率の大幅な改善、建築現場での再生可能エネルギー利用、植林したり他の企業から温室効果ガス削減量を購入したりする「カーボンオフセット」などを総合的に推進することを盛り込んでいる。

ラサールは欧州で既に、英国ベター・ビルディング・パートナーシップの気候変動コミットメント(UK Better Buildings Partnership Climate Change Commitment)に調印、ULIの掲げる目標を上回る、ポートフォリオに組み入れている欧州の物件運用時の総排出二酸化炭素(オペレーショナル・カーボン)および建築時の総排出二酸化炭素(エンボディド・カーボン)の両項目でNZCを50年までに実現する方針を示している。米国でも取り組みを強化する構え。

(藤原秀行)

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