ドライバーの走行距離を38キロメートル削減見込む
ヤマト運輸とアルピコ交通(長野県松本市)は11月6日、路線バスを使って宅配荷物を輸送する「客貨混載」を同9日に始めると発表した。
宅配輸送を効率化したいヤマトと、路線バス網を維持したいアルピコ交通の思惑が一致した。国土交通省から同4日付で物流総合効率化法に基づく「流通業務総合効率化計画」の認定を長野県で初めて受けている。
従来はヤマトのドライバーが松本市の「松本西支店」から安曇地域(奈川、白骨、乗鞍、上高地)で集配を行う際、約70キロメートルの距離を往復していた。今後は途中の区間で路線バスのトランクスペースに荷物を載せて運ぶことで、走行距離を計38キロメートル削減することができるとみている。
ヤマトは今年4月、佐川急便と安曇地域で宅配荷物の共同配送を開始している。
客貨混載の流れ(両社プレスリリースより引用)※クリックで拡大
(藤原秀行)