まずマレーシアで1000時間、有人地帯上空での物流など実現に活用
ドローン(無人飛行機)の機体開発などを手掛ける自律制御システム研究所(ACSL)は11月9日、マレーシアでドローンを活用したインフラ点検などを展開しているエアロダインの日本法人エアロダインジャパンと連携し、有人地帯上空での目視外飛行(レベル4)の実現をにらんだ連続飛行試験をASEAN(東南アジア諸国連合)で行うと発表した。
第1弾として、マレーシアでACSLが開発した中型と小型の産業用ドローン2種類に1000時間の連続飛行を行う予定。飛行に関するデータを蓄積し、より安全性や信頼性が高いドローンを早期開発、物流やインフラ点検、災害などの領域への投入を目指す。
日本では官民で2022年にもレベル4のドローン飛行実現を目指し、法規制の改正など準備を進めている。ACSLは中期経営方針でASEAN進出を掲げており、今回の連続飛行実験をその端緒としていきたい考えだ。
ACSLが開発した中型ドローン「ACSL-PF2」(以下、いずれもACSL提供・クリックで拡大)
(藤原秀行)