倉庫面積2・1万平方メートル、国内で過去最大の99億円投資
DHLジャパンは11月24日、大阪府堺市で三井不動産が開発した物流施設「三井不動産ロジスティクスパーク(MFLP)堺」内に新たな物流拠点「大阪ディストリビューションセンター(DC)」を開設すると発表した。
西日本を発着する国際貨物の玄関口として輸出入通関・保税貨物管理を取り扱ってきた「関西国際空港ゲートウェイ」の機能を引き継いだ上で、「関西国際空港サービスセンター」も移転し「大阪セントラルサービスセンター」と統合。大幅に陣容を拡大し、関西地区の中心的な拠点に再編する。大阪DCには約99億円を投資しており、DHLジャパンとしては過去最大規模。
倉庫面積は約2万1000平方メートルに拡大し、最新鋭の仕分け装置や高度な自動エックス線検査機器を導入。貨物処理能力を大幅に引き上げるとともに、セキュリティーにも配慮している。
大阪DCは11月以降、旧施設から業務を順次移管、2021年に本格運用を始める計画。現行の関西国際ゲートウェイと関西国際空港サービスセンターは閉鎖される。
DHLジャパンは「ゲートウェイ機能を持つDCを関西国際空港敷地外の、より大阪市街地に近いロケーションに移設することで、より大阪中心部など、ビジネスエリアのお客さまへのサービス向上が期待されている」と強調した。
MFLP堺は14年完成。延べ床面積は約12万5100平方メートルで、大阪DCは3階に入居している。
「MFLP堺」の外観(三井不動産ウェブサイトより引用・クリックで拡大)
(藤原秀行)