ロボットや自動運転マテハン導入、専門人材も採用
ホームセンター大手のカインズは11月27日、三重県と埼玉県で物流拠点を新設すると正式発表した。
三重県は約2万5000坪、埼玉県は約1万8000坪をそれぞれ計画しており、前者は2023年秋、後者は24年中の稼働をそれぞれ見込む。詳細な場所は開示していない。
併せて、SCM物流情報システムを刷新。入荷品の荷下ろしや運搬、商品の小分けなどの業務にロボット、自動運転マテハンを導入し、物流管理システムと連携した24時間対応など、効率化を図る。自動化・省人化を推進するため、専門人材の採用も予定している。
同社は「2018年初めごろから、より保管・出荷能力の高い物流センターの開設を検討していたが、環境や敷地面積などの点から当社の物流網に最適な場所を確保できることとなった」と説明。
三重県の施設は「西のマザーセンター」としてTC(通過型)とDC(保管型)の両方の機能を備え、DCとしては主に海外商品を取り扱う。一方、埼玉県の施設は「首都圏センター」としてTCの機能を整備した上で、管轄エリアにある店舗の売れ筋商品を在庫として保管する倉庫機能も持つ予定。両施設は今後の同社の物流センターの基本モデルと位置付ける。
三重県の物流拠点イメージ(カインズ提供)
(藤原秀行)