海上混載よりリードタイム2週間短縮可能、コストは航空の半分に
阪急阪神エクスプレスは12月4日、シベリア鉄道を利用した日本発欧州向けの複合一貫海陸定期混載サービスを2021年1月に始めると発表した。
東京、名古屋、神戸にあるCFS(保税蔵置場)に荷物を持ち込めば、富山CFSで混載に仕立て、富山新港からロシア・ウラジオストック港まで海上輸送。その後、ウラジオストック駅からポーランドのクトノ駅まで鉄道で輸送する。クトノ駅からは同社欧州代理店のポーランド・ポズナンCFSに保税転送し、欧州全域に配送する。
リードタイムは富山新港~ポズナンCFSが22日で、海上混載輸送より約2週間短縮できるほか、コストは航空輸送の約半分に抑えられるという。
同社は「航空と海上の中間に位置する『第3のサービス』として、また貨物スペース逼迫時や有事の際の代替輸送手段として利用いただける」と強調している。
新サービスのルート(阪急阪神エクスプレス プレスリリースより引用・クリックで拡大)
(藤原秀行)※写真はイメージ