CBcloud、常に最適条件で荷物届ける「モノのMaaS」推進へ海運事業者らと連携強化

CBcloud、常に最適条件で荷物届ける「モノのMaaS」推進へ海運事業者らと連携強化

松本CEOが説明会で表明、次期物流施策大綱への貢献も

CBcloudの松本隆一代表取締役CEO(最高経営責任者)は12月21日、オンラインで記者説明会を開催し、今後の事業戦略などを発表した。

松本CEOは、貨物とトラックをマッチングする主力サービス「PickGo」に関連し、スポットの配送に関して常に最適な条件で荷物を届けられる「モノのMaaS(Mobility as a Service)」を推進するため、トラックや航空便に加えて海運事業者やタクシー事業者、バイクや自転車のユーザーとも連携を強化していく考えを示した。

説明会に同席した皆川拓也執行役員事業開発本部長は、政府が物流に関する施策の方向性を打ち出す次期の総合物流施策大綱で業務のデジタル化支援などを盛り込む見通しとなっているのを受け、同社のマッチングサービスなどで物流分野のDX(デジタルトランスフォーメーション)加速に貢献していくとの決意を表明した。


松本CEO(2019年撮影・クリックで拡大)

即時配送プラットフォームをより強固に

松本CEOは「PickGo」について、登録しているドライバーは今年7月末時点で軽貨物が2万台以上、一般貨物も1万台以上に達していると成果をアピール。併せて、運送事業者の業務支援システム「SmaRyu Truck(スマリュートラック)」や宅配事業者の業務効率化サービス「SmaRyu Post(スマリューポスト)」も手掛けていることで「1つのインフラを作り上げられたと考えている。企業の方々がわれわれのインフラを活用して、新たなサービスを構築したり、サービスの価値向上に努めていただいたりしている」と意義を強調した。

また、登録ドライバーが買い物を代行する「PickGo買い物」についても、4000以上の店舗が契約するなど、ドライバーと利用する消費者、店舗の3者それぞれに価値が提供できていると指摘。「こちらも新たなインフラを提供することができている」と自信をのぞかせた。

さらに、「モノのMaaS」に関し「軽貨物のみならず、飛行機、電車、船、バイク、自転車とさまざまなパートナーさんを迎え入れ、即時配送プラットフォームをより強固にしていきたい」との考えを表明。「どういう配送手段が存在すれば案件を受注できるか、検討段階でトータルとして物流提案をプラットフォーム上で(荷主側に)できるよう、ゆくゆくは持っていきたい」と語った。

皆川執行役員は、運送領域の災害対応について「台風で幹線が不通となった際、運送会社ではどうしても対応できない案件をいただいたりしている。今のPickGoで十分対応はできている」と語り、マッチングサービスで急な配送需要に対応するなど災害時の円滑な物流実現に寄与できているとの見解を示した。

(藤原秀行)※写真はイメージ・CBcloud提供

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