カナダの年金基金系アイバンホー・ケンブリッジとアジア系ファンドPAG、日本の物流施設に共同で投資へ

カナダの年金基金系アイバンホー・ケンブリッジとアジア系ファンドPAG、日本の物流施設に共同で投資へ

435億円のベンチャー設立、都市部の案件など開発・取得目指す

カナダ・ケベック州の年金基金が保有する資産の運用を担うアイバンホー・ケンブリッジとアジアを拠点とする大手投資ファンドのPAGは1月13日、日本の物流施設に共同で投資すると発表した。

最大で約435億円の投資資金規模を有する「ジャパン・ロジスティクス・ベンチャー」(JLV)を設立した。今後、JVLを通じて都市部の物流施設などを軸に開発・取得を目指す。

投資対象は東京圏と大阪圏を基本とするが、名古屋圏も加える可能性がある。既に複数の投資案件を候補として検討を進めている。

アイバンホー・ケンブリッジは産業用施設やオフィスビル、住宅、商業施設などのセクターを中心に約640億カナダドル(約5兆1200億円)規模の不動産ポートフォリオをグローバルに展開。PAGは欧州や北米、アジア、オーストラリア、中東で150超の有力機関投資家の資産約400億米ドル(約4兆円)を運用している。

日本の先進的な機能を持つ物流施設はeコマースの利用増などで引き続き需要が見込めると判断。既に安定稼働している物流施設や開発中の案件を選別し、運用していきたい考えだ。

(藤原秀行)

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