輸送業務強化狙い
日本通運は1月14日、中国の現地法人「日通国際物流(中国)有限公司」が、同国内の大手医薬品流通卸「九州通医薬集団股份有限公司傘下で医薬品物流を取り扱う「九州通医薬集団物流有限公司」と2020年12月18日に業務提携の覚書を締結したと発表した。
中国日通は、中国の医薬品の供給と品質管理に関する基準「GSP(Good Supplying Practice)」規則があり、外資系企業が参入できない医薬品物流の業務領域をカバーするため、九州通医薬集団物流との業務提携を検討してきた。新型コロナウイルスの感染拡大下で同社と既に協業で輸送を実施、中国国内の医薬品を海外へ届けると同時に海外の医薬品を中国の地方都市まで配送可能な体制を構築した。
両社の物流インフラを組み合わせ、医薬品輸送業務を強化していきたい考えだ。
医薬品の検品作業見学の様子(日通プレスリリースより引用)
(藤原秀行)