九州の特産品など関西に、実証実験も
JR西日本は1月18日、新幹線や特急の車両を使った荷物輸送を拡大すると発表した。
このうち、北陸新幹線はJR東と連携し、北陸エリアの特産品を首都圏に運ぶ事業を拡大。過去には販促キャンペーンなどと連動して行ってきたが、新幹線の速達性や定時性を生かし、より回数を増やすことなどを検討している。JR東と組んで荷主企業の開拓を図る。
山陽・九州新幹線は、相互直通を始めてから10周年となるのに合わせ、今年2月から九州エリアの特産品などを関西エリアに運ぶ実証実験を始める。新幹線の車内販売準備スペースの空いた場所と使い、新大阪駅まで荷物を運んだ上で、在来線で関西エリアのホテルや店舗などに届けることを想定している。
在来線については、1月下旬ごろ以降、伯備線の普通列車を使って備中高梁駅から岡山駅の間で、特産品などを輸送する実証実験を行うことを計画している。農産品販売のニーズなどを調べた上で、実用化することを視野に入れている。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う旅客輸送需要の激減でJR西日本は収益が悪化しており、荷物輸送を育成したい考えだ。
(藤原秀行)