厳格な温度管理可能なシステムの普及目指す、RFIDやIoT活用
医薬品卸大手のアルフレッサホールディングス(HD)は2月22日、特殊医薬品のサプライチェーン全体を最適化するため、同業による協議会「個別化医療・医薬品トレーサビリティ協議会」(PMT協議会)が3月1日に発立すると発表した。
傘下のアルフレッサが代表幹事を務め、トータルで医薬品卸22社などが参加してスタートする予定。
アルフレッサは健康・医療機器メーカーのPHC(東京都港区西新橋)、富士通Japan(東京都港区港南)とRFIDやIoT(モノのインターネット)などの技術を活用し、微細・微小な温度の変化などで有効成分が変質してしまう可能性のある特殊医薬品を厳格に管理できるシステム「NOVUMN」を共同で開発、医療機関にサービス提供している。
PMT協議会はNOVUMNの普及拡大を目指し、広報・周知活動やシステムの改善に向けた調査・研究などを進める計画。PMT協議会にはPHC、富士通Japanも加わる。
NOVUMNは医療機関に薬用保冷庫を設置し、製薬会社から医薬品卸を経て医療機関に特殊医薬品を出荷する際、RFIDタグを貼付し、自動で入出庫を記録するなど厳格に在庫管理できるようにする。
NOVUMNのサービス概念(アルフレッサHDプレスリリースより引用)
(藤原秀行)