西日本エリアで多様な農産品の受け入れ可能に
野菜などの直売を展開している農業総合研究所と農産物の物流を手掛ける福岡ソノリク(佐賀県鳥栖市)は3月1日、福岡ソノリクの関西物流センター(神戸市)内に農総研向けの専用拠点「神戸センター」を5月1日付で設けると発表した。
西日本エリアを中心とした農総研の取扱農産物の保管、荷さばき、流通加工業務を担う。センター機能の拡充により、従来以上に多様な品目・形態の商品を受け入れられるようになり、九州をはじめ遠方産地からの供給増にも対応できる体制を実現。拠点間物流の強化・効率化にもつなげ、拡大するスーパーマーケットからの農産物需要に対応する。
取扱規模はコンテナ数量ベースで日量約1万コンテナと既存拠点の約2倍、加工数量ベースで日量約10万パックと約1・5~2倍増になると見積もっている。
福岡ソノリク独自の保管機能を有したセンターを使うことで、貯蔵出荷に適している商品は適切な保管・加工を施し、付加価値を高めることが可能になり、農総研が成長ドライバーとして注力している「産直卸事業」の取扱規模拡大を図る。
今後は西日本エリアで農総研の集荷場からスーパーなど販売店の物流拠点への輸送業務を福岡ソノリクが一手に担う予定。輸送効率化と物流網拡充に伴い、同エリアにおける産地開拓を促進する。
神戸センターが入る建物(以下、いずれも両社提供)
センター内の様子
(藤原秀行)