液晶の輝度寿命を市販品の2・5倍に、落下強度や防水・防塵も
インパクトホールディングスは3月3日、傘下でIT製品の製造などを手掛けるimpactTV(東京都渋谷区渋谷)が、物流現場など向けの業務用10インチタブレット「Tough Tab(タフタブ)」の受注を開始したと発表した。
OSはAndroidを搭載し、液晶は輝度寿命を市販製品の約2・5倍の5万時間に伸ばす独自技術を採用したり、サイクル寿命が通常のリチウムイオンの4倍に相当する約2000回を見込むリン酸鉄リチウム電池を使ったりして、業務用の耐用年数を確保。落下強度や防水・防塵性も持たせた。
画面の背面にリブ(取っ手)を設けて手に取りやすくするなど、使いやすさにもこだわっている。無償修理保証期間は5年とし、通常は対象外となる落下による破損もカバー。倉庫や飲食店、学校、学習塾、工場などでの利用を想定している。
一方、市販のタブレット端末とは異なり、グーグルのサービスやアプリが正常に動作する認証は取得していないことや、一般的なアプリはインストールしていないこと、搭載しているOSもユーザー自身でのバージョンアップは不可となっていることなどに留意が必要。
同社は一定の条件の下、部品調達などに問題が生じて完全に同一製品の供給が困難な状況になった場合でも、同一製品として運用可能な代替品を用意すると説明している。
新タブレット端末のイメージ(インパクトHD提供)
(藤原秀行)