デカルト・データマイン調査、中国は前年からの反動で6割弱の大きな伸び
※見出し中の「中国発米国向け」は「アジア10カ国・地域発米国向け」の誤りでした。深くおわび申し上げます
米調査機関デカルト・データマインが3月12日公表した海上コンテナ輸送量実績調査結果によると、2月のアジア主要10カ国・地域発米国向け(往航)輸送量は前年同期比31・7%増の147万1988TEU(20フィートコンテナ換算)だった。
9カ月続けて前年実績を上回り、単月の実績としては過去最多を更新。トップの中国は前年が新型コロナウイルスの感染拡大の影響で落ち込んだことからの反動もあり、59・5%の大きな伸びを記録した。
コロナ禍による経済情勢悪化や米中貿易摩擦の影響で低迷した貿易量は21年に入っても回復傾向を見せている。
他の国・地域では、2位の韓国が1・1%減の13万5862TEU、3位のベトナムは20・5%増の11万4901TEU、4位の台湾は1・2%増の6万9567TEUだった。日本は43・6%減の2万2351TEU。
品目別では、家具類が27・2%増の26万5605TEU、機械類が5・4%増の12万5177TEU、電子電機が18・0%増の10万6766TEUなど、上位のものがおおむね好調だった。
一方、米国発アジア主要10カ国・地域向け(復航)の1月分は12・8%減の44万353TEUで、2カ月連続のマイナスだった。中国向けは22・7%減の11万4266TEU。
2月の10カ国・地域発米国向け輸送量(デカルト・データマイン資料より引用)
(藤原秀行)