九州エリア5カ所目の拠点に、5月稼働開始
大和物流は4月30日、佐賀県鳥栖市で、親会社の大和ハウス工業が開発した物流施設「DPL鳥栖」を1棟借りし、九州エリア5カ所目の物流拠点として5月1日に稼働を始めると発表した。
同施設は轟木工業団地に位置し、鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄骨造の地上2階建て、延べ床面積は5万418平方メートル(ひさし下面積2629平方メートル含む)。九州自動車道・長崎自動車道の鳥栖ICから約4・2キロメートルと近接し、九州道と長崎道、大分自動車道が交わる鳥栖JCTを経由して九州全域をカバーすることが可能。
福岡空港や九州佐賀国際空港、博多港までそれぞれ自動車で約1時間圏内。JR貨物の鳥栖貨物ターミナル駅まで約3・5キロメートルで、鉄道貨物輸送によるモーダルシフトへの取り組みも可能なエリアとなっている。
各階で約2万5000平方メートルの床面積を備え、天井高5・5メートル、柱間隔約10メートルを確保。建物の両面にトラックバースを設け、頻度の高い入出庫業務にも対応する。
トラックバースは北側に低床式、南側に高床式をそれぞれ配置するハイブリッド式を採用。建材などの重量物から、細かな流通加工や衛生管理を伴う商品まで、さまざまな貨物の荷役に対応できる想定。大和物流はスピーディーな荷さばきが不可欠の通過型センターとしての運用にも適していると見込む。
「DPL鳥栖」の外観(以下、いずれも大和物流提供)
周辺図
(藤原秀行)