東京都心から30km圏内
大和ハウス工業は10月5日、横浜市都筑区で新たなマルチテナント型物流施設「DPL新横浜Ⅲ」が竣工したと発表した。
同社は現地で同一エリア内で3棟のマルチテナント型物流施設を集中的に開発する「DPL新横浜プロジェクト」(総敷地面積9万8009㎡、総延床面積23万3702㎡)を進めており、「DPL新横浜Ⅰ」の完成でプロジェクトが完了した。
「DPL新横浜プロジェクト」。(右から)「DPL新横浜Ⅰ」、「DPL新横浜Ⅱ」、「DPL新横浜Ⅲ」
プロジェクトは下層から上層にかけて明るいグラデーションとなる外観を全棟で採用するなど、建物の圧迫感を緩和し周辺環境に馴染むデザインを採用。一体感のある街づくりを推進した。
東京都心から30km圏内で、首都高速道路湾岸線の横浜港北出入口から約100m、第三京浜道路の港北ICから約300mと至近。東名高速道路や首都圏中央連絡自動車道(圏央道) にもアクセスしやすい立地で、都心部や羽田空港、横浜港へも車で30分以内でアクセス可能。
物流施設内には、テナント企業や従業員専用の保育施設、カフェテリア、祈祷室、オールジェンダートイレなどを完備し、多様な働き方や価値観に配慮した設計を施している。
BCP対応として免震システムや非常用発電機を導入したほか、全棟に太陽光発電システムを搭載している。
位置図
ランプウェイには通風や通光性に優れたルーバーを施し、トラックのライトを外に漏れにくくしたほか、「DPL新横浜Ⅱ」のバルコニーには波状の格子を使用し、近接する鶴見川の川面とも調和するデザインを取り入れるなど、周辺環境にも配慮している。
ランプウェイ(DPL新横浜Ⅱ)
バルコニーの格子(DPL新横浜Ⅱ)
カフェテリア(DPL新横浜Ⅱ)
オールジェンダートイレ(DPL新横浜Ⅱ)
■「DPL新横浜Ⅲ」建物概要
名称 | 「DPL新横浜Ⅲ」 |
所在地 | 神奈川県横浜市都筑区川向町2001-14 外 |
交通 | 首都高速湾岸線「横浜港北出入口」から約200m 第三京浜道路「港北インターチェンジ」から約400m |
敷地面積 | 16,281.95㎡(4,925.29坪) |
建築面積 | 6,787.75㎡(2,053.29坪) |
延床面積 | 35,470.37㎡(10,729.78坪) |
賃貸面積 | 29,545.25㎡(8,937.43坪)(最大2テナント、1区画の面積約14,700㎡~入居可能) |
構造・規模 | 柱RC梁S造 一部S造、地上6階建て |
建物用途 | マルチテナント型物流施設 |
事業主 | 大和ハウス港北開発特定目的会社 |
総合計画 | 大和ハウス工業株式会社 建築事業本部、関東建築設計部 |
デザイン監修 | 大和ハウス工業株式会社 東京企画開発設計部 |
設計 ・施工 | 株式会社淺沼組 |
着工日 | 2022年6月15日 |
竣工日 | 2023年9月29日 |
入居 可能日 | 2023年10月1日 |
【DPL新横浜プロジェクト】
敷地面積 | 延床面積 | 賃貸面積 | 構造・階数 | 主な施設・設備 | 着工 | 建物稼働 | |
DPL新横浜Ⅰ | 40,453.81㎡ | 99,643.70㎡ | 73,097.48㎡ | PCaPC 造一部S造・免震構造・地上6階建て | ラウンジ・保育施設・祈祷室・非常用蓄電池 | 2020年7月 | 2022年4月 |
DPL新横浜Ⅱ | 41,273.44㎡ | 98,588.76㎡ | 77,288.15㎡ | PCaPC 造一部 S造・免震構造・地上5階建て | カフェテリア・保育施設・祈祷室・オールジェンダートイレ・非常用蓄電池 | 2021年5月 | 2022年12月 |
DPL新横浜Ⅲ | 16,281.95 ㎡ | 35,470.37 ㎡ | 29,545.25 ㎡ | 柱 RC梁3S造一部 S造・耐震構造・地上6階建て | 非常用蓄電池 | 2022年6月 | 2023年10月 |
DPL新横浜 プロジェクト全体 | 98,009.20㎡ | 233,702.83㎡ | 179,930.88㎡ |
(藤原秀行)※いずれも大和ハウス工業提供