三菱倉庫なども参加、厳格な温度管理可能に
武田薬品工業は5月21日、日本での製造販売承認を取得した新型コロナウイルス感染症ワクチン「COVID-19 ワクチンモデルナ筋注」について、ベルギーから日本までの輸送、国内の接種会場への流通を同日、本格的に開始すると発表した。
輸送と流通を実施するのは近鉄エクスプレス、日本航空(JAL)、関西エアポート、三菱倉庫、日本医薬品卸売業連合会に所属する会員構成員企業40社(地域担当卸)、メディパルホールディングス。
このうち近鉄エクスプレスが、フォワーダー(利用運送事業者)として欧州から日本までの国際輸送業務全般を請け負う。
同ワクチンの保管温度はマイナス20度プラスアルファ5度と厳格な管理が求められており、武田薬品は各社と連携し、安全かつ速やかに医療機関などの接種会場へ配送できるよう、厚生労働省、モデルナ社および武田薬品間で締結された日本における供給に関する三者間の契約の後に、日本における供給体制を構築してきた。
武田薬品はその結果、厳格な温度管理と適切な輸送を実現するワクチンのコールドチェーン流通網の形成を実現したと説明している。
日本・欧州のメンバーからなるプロジェクトチームを結成し、グローバルで蓄積しているノウハウの共有や輸送計画、リスク分析、テスト輸送を含めた準備を整えると同時に、JALなどの国内外協力会社と綿密に連携する。
(画像はプレスリリースより引用)
(ロジビズ・オンライン編集部)