大和ハウスが施工現場用溶接ロボットシステムを開発、物流施設など大型建築物に投入へ

大和ハウスが施工現場用溶接ロボットシステムを開発、物流施設など大型建築物に投入へ

作業効率を最大2倍に、熱中症リスクも低減

大和ハウス工業は5月24日、フジタや十一屋工業(名古屋市)と連携し、角形鋼管柱の施工現場用溶接ロボットシステム「SWAN(スワン)」を開発したと発表した。

スワンはダイヘン製の軽量小型6軸多関節型ロボットアームを採用している。建設業界の人手不足深刻化を受け、正方形や長方形の中空鋼材をつなぎ合わせる際に投入、作業効率化と負荷軽減を図る。

今後、大和ハウスグループが手掛けるオフィスビルや商業施設、物流施設、ホテルなど大型建築物の現場に導入していく計画。

スワンを利用することで、溶接効率を最大2倍まで高められる見通し。従来の溶接技能者1人当たり1日80~100メートル程度だった溶接作業量を2セットで最大約160メートルまで伸ばせるという。

高温作業を自動化することで、夏場の溶接作業者の熱中症リスクも減らせると見込む。



溶接ロボットの作業の様子(大和ハウス工業提供)

(藤原秀行)

テクノロジー/製品カテゴリの最新記事