画像処理技術と独自のアルゴリズム活用、高精度なデータ把握実現
AI・ロボティクスの技術を活用したソリューションを手掛ける東京大初のベンチャー、TRUST SMITHグループのスタートアップ企業SMITH&LOGISTICS(東京都文京区本郷)は5月30日、荷物の大きさを自動で計測するシステムの提供を開始したと発表した。
センサーが荷物の形を点群データとして読み取り、画像処理技術や高速計算アルゴリズムを活用して大きさを把握する。従来の同様のシステムは取得した画像データの解析に時間を要していたが、新システムは高速計算アルゴリズムで解析時間を大幅に短縮。同社が得意とする画像認識技術も使い、高精度なサイズ計測を実現した。
さらに、読み取った荷物の大きさのデータは顧客の基幹システムで管理できるほか、ラベルの読み取り自動化システムと連動させて、より広範な荷物の自動読み取り・検修も可能となる。
同社は新システムについて、様々な荷姿のアイテムを取り扱う場合や荷物の積載率を把握して最適な積荷計画を作成したい場合、短い作業時間で多くの混載を行わなければいけない場合などに役立つと想定。取り扱う荷物の大きさや種類、量に加えて、現場での光量やスペースに基づいて読み取り場所の検討やカメラ台数の調整も行うことも可能と説明している。
システムの概要(SMITH&LOGISTICS提供)
(藤原秀行)※イメージ写真も同社提供