コロナ対応で多忙な医療従事者サポート、オンデマンド実証実験
ドローン開発などを手掛けるエアロネクストは6月10日、出前館や吉野家、ACCESSと連携し、神奈川県横須賀市で同日、ドローンを使い牛丼弁当を市立病院の医療従事者にオンデマンドで届ける実証実験を行い、成功したと発表した。
医療従事者が出前館の宅配代行アプリを使って注文すると、同市内で吉野家のキッチンカーが調理。牛丼弁当を出前館の配達スタッフが同市内の公園で待機している別のスタッフに手渡し、ドローンの専用ボックスに積み込んで約5・2キロメートル離れた横須賀市立市民病院の屋上へ、汁をこぼしたりせず無事に届けた。
新型コロナウイルス感染症への対応で繁忙を極めている上、周辺に昼食を取ることが可能な場所が少なく、外出する時間も長くは確保できないため、ドローンでサポートすることにした。
各社は今後、オンライン診療で処方された医薬品を患者宅に届けることも視野に入れており、今回のドローン配送の成果を反映させたい考えだ。エアロネクストは山梨県小菅村でセイノーホールディングスグループと連携し、ドローン配送の実用化に取り組んでおり、実証実験で得られたデータを活用する。
ドローン配送の様子(エアロネクストなど提供)
(藤原秀行)