中国日通、外資参入不可の医薬品物流で現地企業の「上海生生物流」と業務提携

中国日通、外資参入不可の医薬品物流で現地企業の「上海生生物流」と業務提携

複数温度帯の海上混載輸送など開発へ

日本通運の中国現地法人「日通国際物流(中国)有限公司」は6月25日、生物(バイオ)系医薬品の輸送を中心に展開する中国の物流企業「上海生生物流有限公司」と5月27日に業務提携の覚書を締結したと発表した。

上海生生物流は中国における生物系医薬品、生物サンプル、治験薬などの国内温度管理保管・輸送を提供する生物系医薬品分野でトップクラスの物流企業。中国全土に自社輸送拠点を構え、中国国内の医薬品流通市場でエンド・ツー・エンドの高度な温度管理輸送サービスを提供している。また、傘下に保冷容器の製造および開発を行う会社を有し、世界の大手メーカーに資材供給も行っている。

中国日通は同国での医薬品物流への取り組みを強化するに当たり、中国の医薬品の供給と品質管理に関する基準であるGSP(Good Supplying Practice)規則があり、外資系企業が参入できない医薬品物流の業務領域をカバーするために同社との業務提携を検討していた。

今回の業務提携を通じて、当社の中国国外のグローバルネットワークを活用した医薬品物流サービスと上海生生物流の中国国内の輸送ネットワークならびに保冷・定温の梱包技術を組み合わせることにより、複数温度帯の海上混載輸送サービスやコールドチェーン一貫輸送サービスなどを開発し、顧客のニーズに合わせたサービスを提供していく。

同社は、今後も中国での医薬品物流サービスを拡充するとともに、経営計画において重点産業と位置付ける医薬品産業の国内外での取り組みを強化する方針。


(画像はプレスリリースより引用)
(ロジビズ・オンライン編集部)

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