uprの物流向け追跡IoT端末「なんつい」、衝撃データ収集の新機能追加

uprの物流向け追跡IoT端末「なんつい」、衝撃データ収集の新機能追加

精密機器や美術品などの輸送時に活用可能

ユーピーアール(upr)は7月14日、物流事業者向けのクラウド型追跡ソリューション「なんつい」(なんでも追跡ソリューション)の新型端末を8月に提供開始すると発表した。

なんつい現行端末の「NAX-01G」の後継機「NAX-02G」で、衝撃データを収集する新たな機能を追加。輸送中の貨物が受けた衝撃を検知すると、衝撃データおよび発生位置を示すデータをリアルタイムにクラウドへ記録するのが特徴だ。

以前から衝撃による品質劣化が懸念されていた精密機器や代替不可能な美術品などを運搬する際、輸配送環境の把握や異常値観測時の対応を迅速に行えるため、輸配送環境の品質・信頼性向上につなげることができる見通し。

「なんつい」は輸送品をはじめとするあらゆる物や施設・設備に取り付け、位置情報(現在地および移動履歴)、温湿度、衝撃の有無を、ウェブ上でリアルタイムに把握できるIoT端末。小型のワイヤレス端末で手軽に取り外し・再設置することが可能で、手持ちのパソコンやタブレット、スマートフォンなどから簡単に状態を監視できる。

安心・安全・衛生への意識が高まる中、医薬品や食品等のトレーサビリティが一層重視されている。例えば高額医薬品を取り扱う際、常時適切な状態管理が求められる。しかし、観測機器に通信機能がない場合は事後的にログから状態変化の有無を確認するが、リアルタイムな把握ができず温湿度などが異常値に近づいた際の対応が遅れ、医薬品廃棄ロスや医療機関のコスト増などにつながるという問題が顕在化している。

「なんつい」は、対象物の状態をリアルタイムに記録し、あらかじめ設定した異常値観測時には自動的にアラートを発信することで、ユーザーに適切な対応を促す。
これにより、対象物の状態・品質保全を可能とし、廃棄ロスの未然防止につなげることができる。「なんつい」はこれまで、高額医薬品や病理検体の温度管理輸送のほか、輸送用トラックの動態管理、コンテナシャーシの所在位置管理、生鮮食料品の鮮度管理輸送などにも活用されてきた。


なんつい新端末「NAX-02G」

※以下、プレスリリースより引用(一部、編集部で修正)

なんつい新端末「NAX-02G」の主な特徴
・現在地および位置履歴収集
・温度・湿度・衝撃データ収集、 異常値観測時のアラートメール発信
・環境に配慮した充電式バッテリー
・使いやすいデータ閲覧用クラウドと併せたパッケージ提供

(画像はプレスリリースより引用)
(ロジビズ・オンライン編集部)

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