SaaS型の新たなソリューション発表
パナソニックの社内カンパニーで法人向けサービスを手掛けるコネクティッドソリューションズと、法人向けシステム販売などを担っているパナソニックシステムソリューションズジャパンは7月19日、製造業や物流、流通業向けに現場業務の効率化を後押しする「現場最適化ソリューション」の新たなSaaS型アプリケーションを提供すると発表した。
このうち物流業界向けとしては、現場スタッフのシフト作成を自動作成するアプリケーションを今年の第3四半期(7~9月)、入庫・保管・仕分け・出荷などのオペレーションと輸配送計画、作業スタッフのシフト計画を同期させて業務全体を最適化する「庫内最適化」のアプリケーションを今年の第4四半期(10~12月)にそれぞれ提供開始する方針を示した。
併せて、作業の進捗状況や成果の可視化をサポートするため、AI画像処理作業可視化と在庫可視化のアプリケーションをいずれも2022年度中にスタートすることも明らかにした。流通業界にも同様のアプリケーションを順次展開していく予定。
物流・流通業界向けには既に輸配送最適化、庫内の動線分析、スマートフォンで動態管理が可能な「配送見える化」のアプリケーションを提供しており、新規にリリースするものと組み合わせて、効率化の効果をより高めることを目指す。
効果の一例として、シフト最適化のアプリケーションを利用した場合、流通現場では作成に要する時間を7割削減できると見込む。
パナソニックは今年4月、現在は2割出資している製造業や流通業の業務効率化支援ソフトウエア大手の米ブルーヨンダー(旧JDAソフトウエア)を買収すると発表した。現場最適化ソリューションを進める上で、ブルーヨンダーの技術やノウハウもより広範囲に生かしていく予定だ。
物流 「現場最適化ソリューション」を利用した最適化イメージ(パナソニックグループ提供)
(藤原秀行)