アサヒがAI活用による飲料の生産調整でテスト運用開始

アサヒがAI活用による飲料の生産調整でテスト運用開始

日本IBMと共同で最適生産などSCM体制を強化へ

アサヒグループホールディングスは3月13日、日本IBMと共同で人工知能(AI)を活用した清涼飲料製品の生産調整業務でテスト運用を開始したと発表した。季節や消費者トレンドなどから需要の変動が大きい清涼飲料分野にAIを導入して、最適な生産計画と在庫管理を推進することでSCM体制の強化を図るのが狙い。2019年7月の本格稼働を予定している。

グループで飲料事業を手掛けるアサヒ飲料はIBMと2週間程度先の生産計画にAIが調整助言を行う仕組みを構築。過去の出荷数量や在庫実績、業務文書などといった膨大なデータから生産調整業務担当者が意思決定した記録(コーパス)を作成し、これをAIに学習させて担当者が立案する計画に最適なアドバイスを行う。


画像はアサヒグループホールディングスニュースリリースより

18年9月の実証実験では長期在庫品の低減などによって2億円程度のコストダウンが見込めるとの結果を得ており、人による判断と比べて生産調整の精度が向上することを確認済み。今年1月からアサヒ飲料の全生産工場と委託先工場を含む生産計画においてテスト運用を始め、実業務での運用を通じて実績蓄積と精度向上に取り組んでいる。

清涼飲料分野はさまざまなタイプの製品が存在することに加え、マーケットは消費者ニーズの多様化や季節、天候、トレンドの変化などに左右される特性がある。このため需要変動が大きく最適な生産計画と在庫管理が経営で重要な課題となっている。また適正在庫の管理は食品ロス削減と環境負荷低減にもつながると期待されている。

今後はアサヒグループ各社で調達・生産・物流などのSCM領域にAI活用を拡大し、より一層の効率化と最適生産体制の向上を目指していく考え。

(鳥羽俊一)

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