千葉・習志野、3カ月で本稼働実現
プラスオートメーションは8月19日、ZOZOが千葉県習志野市で運営している大型物流拠点「ZOZOBASE習志野1」に、大規模な2段式ソーティングロボットシステムを納入したと発表した。
ソーティングロボット「t-sort」を2ユニット、280台導入。当初は50台規模で運用をスタートし、課題を抽出しながら改善策を打ち出すとともに台数を適宜拡大することを繰り返し、世界最大級のロボットシステムを約3カ月で本稼働までこぎ着けた。
今回のt-Sort導入はロボット走行ステージを2段化し、限られた防火区画内のスペースを有効活用。インダクション数並びにシュート数を従来の1段式から倍増させ、単位面積当たりの処理能力数を大幅に向上させることに成功した。
加えて、中規模運用を通じて人とロボットとが協働しながら大量の商品を効率的に仕分けるオペレーションや、大量データ処理に耐え得るシステム構成について検証・改善を積み重ね、早期大規模導入を実現した。
現在の運用は、プラスオートメーションが独自に開発した庫内実行システム「+Hub」を提供。直感的にロボットを操ることを可能にしている。「+Hub」は作業進捗確認や実績の可視化なども可能にしている。
プラスオートメーションは、ロボットを従量課金制で貸し出す「RaaS」により、ロボット利用開始のハードルを下げており、これまでに全国で1000台を超えるロボットを提供している。
導入したシステム(プラスオートメーション提供)
(藤原秀行)