遠隔操作でコミュニケーションも可能、8月末まで店舗で「非接触」の実証実験
「モスバーガー」を運営しているモスフードサービスは、遠隔操作ロボットの開発を手掛けるオリィ研究所と連携し、コミュニケーションや移動の機能を備えた自走式分身ロボット「OriHime Porter(オリヒメポーター)」を使って注文から商品の運搬までを非接触で担う実証実験を8月末まで、実際の店舗で行っている。
実験は東京都品川区の同社本社がオフィスを構えるビル内の「モスバーガー大崎店」で平日の午後に実施。注文を受けると、店舗スタッフがハンバーガーなどをロボットに乗せ、客席まで届ける。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、「非接触」のニーズが外食店舗でも高まっていることに対応できるかどうかを見極める。
来店者は遠隔地にいる操縦者とロボットを介して会話することも可能。レジ操作を利用者自身で行うセルフレジを後押しするシステム「アシストセルフレジ」と組み合わせれば、注文から運搬まで完全に非接触化しつつ、コミュニケーションも取ることが可能と想定している。
ロボットは難病を抱えた人に自宅から操縦してもらっており、ロボット活用のシステム普及で自宅からでも接客業務に当たることができるようにしたい考えだ。
「OriHime Porter」(モスフードサービス提供)
(藤原秀行)