JILS調査、自動倉庫やWMSなど伸長
日本ロジスティクスシステム協会(JILS)は9月1日、2020年度の物流システム機器生産出荷統計を公表した。
総売上金額は前年度比0・8%減の5714億3000万円となり、3年連続で5000億円の大台に到達した。ただ、19年度以降はほぼ横ばい傾向が続いている。売り上げ件数は5・5%増の13万8262件だった。
JILSは「ここ数年見られた、受注額と出荷額の金額差異が少なくなりつつあることを踏まえると、メーカー各社の供給能力が整い、拡大する受注案件への着工・出荷がなされつつあると推察される」と分析している。
20年度を見ると、海外向けは昨年度よりも減少。業種別では「電機・精密機器」に対する売り上げの比率が依然高水準となっている一方、「食品・医薬等」「卸・小売」といった業種の比率も19年度から上昇している。
機種別の売上金額では、自動倉庫が13・5%増、WMS(倉庫管理システム)などのコンピューターが16・9%増と伸びた半面、仕分け・ピッキング系が34・4%減となった。
総売上金額の推移(JILS提供)
(藤原秀行)