宮城・気仙沼市、防災物資集積配送基地を設置

宮城・気仙沼市、防災物資集積配送基地を設置

1万5000人分を取り扱い可能、10月に本格稼働へ

宮城県気仙沼市でこのほど、地震や台風など大規模な災害に備え、災害時の応援協定を結んでいる自治体などから救援物資を受け入れ、避難所へ円滑に配送するための施設「気仙沼市防災物資集積配送基地」が完成した。本格的な稼働の開始は今年10月の予定。

市の資料などによると、配送基地は市の総合体育館敷地内に設置。鉄骨造で地上2階建て、延べ床面積は1800平方メートル。整備費用として国からの復興交付金6億円を活用した。東日本大震災級の災害を念頭に置き、1万5000人分の物資を集積・配送できるようにしているという。

東日本大震災の経験を生かし、物資保管倉庫は搬出口と搬入口を2カ所に分け、トラックが渋滞せず円滑に作業できるよう工夫している。他にも自家用発電機や太陽光発電設備、蓄電池などを整備。パレット積みした荷物を運ぶ最大積載荷重2トンの人荷兼用エレベーターも設置している。1階には電動フォークリフト、2階にはハンドル操作タイプのフォークリフトをそれぞれ配備済み。

平時は地域住民の会合などに使えるようにする。

(藤原秀行)

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