オカムラ、パレット品の高密度保管システム新モデルを発表

オカムラ、パレット品の高密度保管システム新モデルを発表

一般的なラックより格納効率2倍に向上

オカムラは9月16日、物流倉庫などでパレット品を高密度保管できるパレットストレージシステム「CYBISTOR(サイビスター)」の新モデル「CYBISTORⅡサイビスター2)」を今月発売すると発表した。

「サイビスター2」は、前後左右に走行するシャトルとリフター(上下昇降装置)を組み合わせ、パレット品の入出庫や、当該荷物を探し出して運搬や並び替えをする荷繰りの作業を自動化。煩雑なフォークリフトによる作業を大幅に削減できるようにする。

フォークリフト用通路が不要となり、リフターによる高所への格納もできるため、一般的なパレットラックよりパレット品の格納効率が約2倍に向上するという。

サイビスターは2015年に販売を開始。傾斜のないラックと前後方向に走行するシャトルという簡素な構造から成り、ラック内のパレット同士の衝突や荷崩れ、停滞などのトラブルを回避、円滑な庫内作業を実現している。

サイビスター2はシャトルがリフターで他の段に移動できるため、各段に専用のシャトルを配置する必要がなく、最低限の台数で運用を開始できるのが強み。バッテリー残量が少なくなったシャトルはラック内に設置した非接触充電装置に自動で移動し充電、24時間無人で運用可能にしている。ロット単位で保管物を管理する現場や、食品・飲料品、日用品、原材料など少品種大量保管の業種・業態に最適なシステムと説明している。

対応パレットサイズは1100W×900L、1100W×1100L、1100W×1200L(いずれもミリメートル)、最大積載質量は1パレット当たり1トンと設定。シャトルの最大連続稼働時間は1トンを載せて連続走行した場合で5時間、充電時間は最大消費した後で1時間とそれぞれ想定している。


サイビスター2のシャトル(以下、いずれもオカムラ提供)


全体のイメージ

(藤原秀行)

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