パナソニック、業務効率化支援ソフト大手の米ブルーヨンダー買収完了

パナソニック、業務効率化支援ソフト大手の米ブルーヨンダー買収完了

全株取得に8700億円、物流などの「現場プロセスイノベーション」強化へ

パナソニックは9月17日、製造業や流通業の業務効率化支援ソフトウエア大手の米ブルーヨンダー(旧JDAソフトウエア)の買収手続きが完了したと発表した。

パナソニックは2020年7月、ブルーヨンダー株式の20%を取得済み。複数の投資ファンドから残る全株も取得した。有利子負債返済を含めた追加取得額は70・8億ドル(約7800億円)で、先の20%取得に要した8・1億ドル(約900億円)と合わせると総額78・9億ドル(約8700億円)に達した。

パナソニックとブルーヨンダーは19年、工場や物流施設、店舗などの業務効率化ソリューションを拡販するため、日本で合弁会社を設立するなど協力関係にある。

ブルーヨンダーが強みとするAI(人工知能)による商品の需要予測などのソフトウエアと、パナソニックが得意とする監視カメラやセンサーといった産業現場向け先端技術を組み合わせ、より精緻な在庫管理などを実現。パナソニックが注力している製造業や物流、小売業など向けの各種ソリューションサービス「現場プロセスイノベーション」を強化し、サプライチェーン効率化・高度化の需要を着実に取り込むことを目指す。

(藤原秀行)

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