自動倉庫などの性能向上、海外展開後押し
物流向けロボット開発などを手掛ける中国の海柔創新(HAI ROBOTICS、ハイロボティクス)は9月18日、フランスで物流関連の自動化技術開発などを手掛ける Savoye(サヴォワ)と提携したと発表した。
両社の技術を組み合わせ、自動倉庫などの性能向上を図るとともに、ハイロボティクスの海外展開を後押しする。
ハイロボティクスは自動ケースハンドリングロボット(ACR)を展開。主力製品の「HAIPICK(ハイピック)」は自律移動のオーダーピッキングロボットを使用し最大で高さ5~7メートルの保管棚に収めている荷物やカートンを選別・配置し、最大8つの商品棚を「goods-to-person」(GTP)ピッキングステーションに連続して搬送できる。マイナス10度の低温環境でも機能するのが強み。
最近の事例として、オーストラリア・ニューサウスウェールズ州リッドカムに位置する同国最大のオンライン書籍小売店Booktopia(ブックトピア)の1万4000平方メートルの配送センターに導入、ピッキングおよび発送オーダーを処理して作業の効率性を800%高めることに成功したという。
サヴォワは世界40カ国で物流業務自動化・省力化のソリューションを展開している。
(藤原秀行)※イメージ写真はハイロボティクスウェブサイトより引用