区間延伸や専用直行便に加え機関車・コンテナを新造
JR貨物は12月14日、来年3月のダイヤ改正で中長距離区間の輸送力拡充を主眼とした新たなサービスを開始すると発表した。トラックドライバー不足の深刻化に伴い鉄道貨物輸送の需要が高まっていることを踏まえ、顧客の多様なニーズに対応した輸送サービスを通じて利便性向上と鉄道利用促進ならびに安全輸送、環境配慮を実現していく。改正実施は3月16日。
主な改正内容として
(1)関東~関西間のコンテナ列車を九州まで延伸
(2)東海~九州間で自動車部品輸送を開始
(3)要望の強い区間の輸送力増強――を挙げる。
(1)は東京~神戸間で運転しているコンテナ列車の区間を福岡へ延長し、東京~関西間に加えて需要が旺盛な関西~九州間にも対応。(2)は大手自動車メーカーの要望に応じて九州地区への自動車部品と返送積み付け用品の往復輸送を行うため、名古屋南貨物(名古屋臨海鉄道線)~北九州間に専用直行輸送力を新設。(3)では東京~広島、金沢~岡山、広島~相模貨物でコンテナ輸送力を増強する。
安全性および輸送品質の向上と安定輸送の推進に向けて機材の設備投資を行い、機関車9両、コンテナ3950個を新造する。
各項目の詳細はJR貨物プレスリリースを参照。
(鳥羽俊一)