シンガポールの大手と連携、22年春ごろ竣工見込む
シーアールイー(CRE)と阪急阪神不動産は9月28日、ベトナム北部のハイズオン省にあるVSIPハイズオン工業団地内で物流倉庫「セムコープ ロジスティクスパーク(ハイズオン)」の建設に着手したと発表した。竣工は2022年春ごろを見込む。
CREはベトナムの子会社がシンガポール政府系でインフラ開発などを手掛けるSembcorp Development(セムコープ・デベロプメント)グループと連携し、ベトナムで物流施設事業を展開。セムコープが同国北部のハイフォンに位置している工業団地内で開発した2棟の運営に参加しているほか、20年4月に3棟目が完成した。事業には途中から阪急阪神不動産も参加している。
今回着工した物流倉庫は平屋建て、延べ床面積は約1万3000平方メートルを計画。完成すれば、ハイフォンの3棟に続いて4棟目となる。
阪急阪神不動産はこれまでに東南アジア諸国連合(ASEAN)エリアのうち、インドネシアとシンガポールで物流不動産の開発運営に携わった経験を持つ。CREと阪急阪神不動産が連携し、新型コロナウイルスの感染拡大下でも引き続き経済成長が見込まれるベトナムでも開発実績を積み重ねていきたい考え。
「セムコープ ロジスティクスパーク(ハイズオン)」の完成イメージと所在地(両社提供)
(藤原秀行)