ロジランド、埼玉・春日部で物流施設3棟開発中の1棟目が竣工

ロジランド、埼玉・春日部で物流施設3棟開発中の1棟目が竣工

2万平方メートル、トナミ運輸が1棟借り

ロジランドは10月5日、埼玉県春日部市で物流施設「LOGILAND春日部Ⅰ」が竣工したと発表した。

同社は春日部市内で物流施設3棟を開発しており、その1棟目となる。鉄骨造で地上3階建て、延べ床面積は2万513平方メートル。トナミ運輸が1棟借りしている。

東北自動車道の岩槻ICから約14キロメートル、常盤自動車道の柏ICから約18キロメートル、東京外環自動車道の草加ICまで約18キロメートルに位置。首都圏を広範囲でカバーできる立地を備えている。


「LOGILAND春日部Ⅰ」の外観


庫内(いずれもロジランド提供)

同社は春日部市を物流適地として、ドミナント戦略で集中的に物流施設を開発。その手法として、土地を安価で仕入れて賃料に反映させるため、市街化調整区域と借地の活用を積極的に行っている。

「春日部Ⅰ」を例に挙げると、開発前は同業他社も目を止める立地条件を備えていたものの、河川法が適用される水路の存在がネックとなり開発を断念するケースが多かった。同社は地元自治体や警察、関係省庁との協議同意を得て、河川に橋を新設して交差点を整備し、信号を付け替えることで物流施設を開発する道筋を付けたという。また、敷地内に危険物倉庫を設けるなど、倉庫運営者に寄り添った「利用し易い施設」を実現したと強調している。

ロジランドは「LOGILAND春日部Ⅱ」(2022年6月完成予定)、「LOGILAND春日部Ⅲ」(23年夏完成予定)など、全国で8物件の開発に着手済み。引き続き、関東や関西、中部、九州を中心に約5000~1万坪の中規模の開発を年間300億円程度手掛けていく方針。コンセプトの1つに掲げている、テナントに寄り添った使い勝手の良い物流施設を最適地・適性賃料で提供していく考えだ。

(藤原秀行)

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