SHKライングループ、横須賀~下関~中国・太倉を5日間でフェリー輸送

SHKライングループ、横須賀~下関~中国・太倉を5日間でフェリー輸送

リードタイム短縮や低コスト、環境負荷抑制で空輸の代替として定着目指す

SHKライングループの物流事業会社マリネックスは10月13日、グループ船社で神奈川・横須賀~福岡・新門司を結ぶ東京九州フェリー(TQF)と山口・下関~中国・太倉を結ぶ蘇州下関フェリー(SSF)を組み合わせてリードタイムの短縮を実現する小口混載サービス「3E-Express」の取り扱いを始めると発表した。

横浜指定倉庫に荷物を集約後、マリネックスのトレーラーで横須賀港~TQF~新門司~下関港を経てSSFで中国・太倉港に到着する基本輸送行程を5日間で実現。1RT(レベニュートン)当り3万円からの料金設定で週2便運航する。航空便と競争可能なリードタイムかつ低コストで配送する経済性(=Economy)を売り物にしている。

また、定温・定湿のフェリーの輸送環境を利用して梱包材などの使用を極力抑えるSDGs対応(=Ecology)、RORO荷役作業による低振動・低衝撃の優しい環境(=Environment)の確保にも注力。“3つのE”を最大限アピールしている。

精密機械や電子機器部品、自動車関連の一部部品など比較的少量の貨物は、短納期を求められることからも航空輸送を利用しているケースが多いが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う貨物輸送スペースの逼迫などの課題に直面している。そのため、輸送時間が短く、運賃・スケジュールともに安定している国際フェリー・RORO船に注目が集まっている。

マリネックスはSHKライングループの内航フェリーと外航フェリーを連携させ、日本国内の陸送を極力抑えた環境負荷軽減効果を実現しつつ、短納期の輸送を低価格で提供。さらにフェリーの輸送環境を利用した「梱包レス」など環境配慮型の輸送提案や、中国・華北地区への同等のサービス開発などを進め、中国向け小口貨物航空輸送の代替輸送モードの1つとして定着させていきたい考えだ。

(画像はSHKライングループ提供)
(ロジビズ・オンライン編集部)

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