庫内のラックからアイテムを作業担当者へj自動搬送、アパレルや小売業、ECに期待
フランスで物流ロボット開発などを手掛けるスタートアップ企業のExotec Solutions(エクゾテックソリューションズ)は、10月13~15日に東京都江東区の東京ビッグサイトで開催されている物流の大規模展示会「国際物流総合展2021 第2回INNOVATION EXPO」で、ロボットを活用した自動荷ぞろえシステム「Skypod(スカイポッド)」を出展した。国内で本格的に公開するのは初めて。
スカイポッドのシステムは、積み重ねたラックに収めている「ビン」と称する専用設計のトレーやケースの中から、必要なアイテムが入ったものを自動的に出し入れし、最大積載量30キログラムのロボットが運搬する「Goods to Person(GTP)」方式を採用。ラックは高さ12メートルまで設定できる。
当該アイテムがラックの上部にある場合は、ロボットがラックの間を自動で昇降する。1時間当たり320ケースの入出庫が可能で、庫内の作業効率を最大5倍まで高められると見込む。日本では「ユニクロ」を展開しているファーストリテイリングが国内の自社物流拠点2カ所に採用。入出荷効率化で成果を挙げているという。
展示したスカイポッドシステムの一部。ロボットがラックの間を移動し、ビンを担当者の元まで運搬する
Exotecは、システム自体を短期間で導入できることなどが利点と説明しており、物量増へ対応したい顧客のニーズにも迅速に対応することが可能。既に日本法人も設立しており、アパレルや小売業、EC事業者に採用を積極的に働き掛けていく構えだ。
(藤原秀行)